《セミラーミデ》では、バビロニアの女王セミラーミデは、若い武将のアルサーチェに恋い焦がれているのだが、実は彼こそ亡き王との間に生まれた自分の子であることをまだ知らない。
セミラーミデはアルサーチェを自分の後継者にしようと彼の到着を待つ(アリア〈美しくも魅惑的な光が〉)。
しかしアルサーチェは、父は母とその愛人アッスールに殺されたこと、しかもセミラーミデこそその母であることを知らされます。
父を殺した憎き仇が、自分の母であるという二重の悲劇。
セミラーミデもまた、その事実をわが子からつきつけられ、「私を殺しなさい」(二重唱)と言う。
その言葉どおり、暗闇の中で息子は母を手にかけてしまうのです。