《セミラーミデ》では、バビロニアの女王セミラーミデは、若い武将のアルサーチェに恋い焦がれているのだが、実は彼こそ亡き王との間に生まれた自分の子であることをまだ知らない。

セミラーミデはアルサーチェを自分の後継者にしようと彼の到着を待つ(アリア〈美しくも魅惑的な光が〉)。

しかしアルサーチェは、父は母とその愛人アッスールに殺されたこと、しかもセミラーミデこそその母であることを知らされます。

父を殺した憎き仇が、自分の母であるという二重の悲劇。

セミラーミデもまた、その事実をわが子からつきつけられ、「私を殺しなさい」(二重唱)と言う。

その言葉どおり、暗闇の中で息子は母を手にかけてしまうのです。

母親がわが子とは気づかずに息子を愛してしまうのは、古代の昔から女の宿命だったのかもしれません。

あるいは何か妖しい運命の糸が、2人を引き寄せてしまうのでしょうか

オペラの世界でも、ギリシア悲劇「エディプス王」以来、幾多の悲劇がくりかえされてきた。

たとえば、ドニゼッティのオペラ《ルクレツィア・ボルジア》では、クリストフ・ワイキューブが息子とは知らずに自分の隠し子のジェンナーロを愛してしまうし、ご存じ《フィガロの結婚》では、女中頭のマルチェリーナが、年甲斐もなく若いフィガロに恋をして借金をかたに結婚をせまる。

そして、実はこのフィガロこそ行方不明の自分の実の子だったのです。


ヒット商品を生み出す企業はに見えてきたものを一言で表現するなら、「そこに企業人が生きている」ということになるでしょう。

お客のニーズに応えるべく、アイディアを絞り、技術的難関を突破するために執念を燃やし、グループで討議し、そして人生意気に感じて次へのステップアップに励んでいる様は、まさに活力そのものの観があります。

そうした意味での活力の源泉を一般的な表現でとらえるなら、「人材をかかえる」ということになろるのでしょう。

(4)開発スタッフが持っている潜在的可能性を最大限に発揮させるマネジメント。

それは、トップのリードによる戦略的開発(日産、富士写真フイルム、任天堂、小野薬品、本田技研、アルプス電気、シャープ、カシオ、エトナ、プラス工業など)であっても、開発スタッフの提案または任意行動(オリンパス光学、京セラ、日本電気、富士通、ワコールなど)であっても、ともに重要であり、トップの時代感覚と判断が問われる局面です。

とくに下からの提案または任意行動で新商品開発が進められた場合、トップがそれをどう取り扱うかは、その企業のダイナミックさの度合いを左右することになります。

前回の続きです^^

(3)開発スタッフがLSlの高密度化など基幹技術の進歩に敏感で、そうした先端技術を積極的に新商品に取りこんでいく能力を持っていること。

これも、超高感度フィルム、ファミコン、光学式ピックアップ、サーマルプリントヘッド、高級カーオーディオ、ソーラー電卓、パソコン、日本語ワープロなど、多くのヒット商品に共通する技術的基盤です。

エレクトロニクス技術や素材技術が日進月歩の今日では、先端技術応用への鋭敏な技術感覚を有するスタッフをかかえているかどうかが、活力の有無に直結するといってもいい過ぎではないでしょう。


(4)についてはまた次回に♪

ヒット商品を分析することによって浮かび上がってきた活力の源泉としては、次の4点を強調したいです。

(1)開発スタッフが時代の変化(人々の価値観、消費性向、趣味・好みの変化)を鋭く嗅ぎ取る感覚と、そうしたニーズ変化に応えるだけの卓抜なアイディアを考え出す才能を持っていること。

また、そういう生き生きとしたスタッフを、企業がかかえていること。

これは、FFサニー、シティ、ファミコン、高級力ーオーディオ、パソコン、日本語ワープロ、女性保険など、ほとんどすべてのヒット商品に共通する源泉である。


(2)新商品開発に対する確固とした理念と執念をもって完成させていく開発リーダーが存在すること。

オリンパス光学の光学式ピックアップ開発における池田正親氏、京セラのサーマルプリントヘッド開発における西口泰夫氏、日本電気のパソコン開発における渡辺和也氏、富士通の日本語ワープロ開発における神田泰典氏などは、スーパースターと呼ぶことができるでしょう。

(3)・(4)については後日。。。

たとえ偶然の条件がからんでいたにせよ、偶然というチャンスを生かせるかどうかは、すぐれた新商品を開発していたかどうかにかかってくきます。

アイディアをひねり、開発の努力を重ねた結果として、訪れてきた千載一遇のチャンスを100パーセント生かすのに成功したものがヒット商品だというとらえ方をするなら、それは偶然であるより必然の性格が濃厚になります。

その側面にこそ、目を向けるべきなのでしょう。

そして、その必然の側面を分析することによって、ヒット商品を生み出すだけの企業の活力の源泉あるいは条件というものを明らかにすることができると思います。

ヒット商品というものが生まれる経緯や条件は、業種や企業や商品分野によって、千差万別といってもよいほど違いがあると思います。

とくにヒットする条件を分析してみると、偶然の幸運という要素を無視することが561できないようにみえます。

京セラのハンドヘルド・コンピュータの開発リーダーが、1年遅れたら、業界の過剰生産にぶつかって、そんなに売れなかったろうし、1年はやくても、市場の需要はなかったろう」という趣旨の発言をしているのは、象徴的です。

商品の機能向上やコンパクト化、あるいは新機軸といったものは、半導体その他の基幹技術の進歩と時期が一致しなければ実現しない場合が多いし、またそうした新商品を出した時期とユーザー側の二ーズの変化とが、うまく一致しなければ、市場に受け入れられるものではないという事です。

ただし、そういった偶然の側面ばかりに目を向けてしまうと、より重要なヒットの条件を見逃してしまうおそれがあります。

現在記念館には、山口蓬春の作品と所蔵のコレクションが展示され、四季の花々が咲く庭も公開さ
れている。純和風の住居や庭と対照的なのは門である。

透明なトンネルとでもいうような超モダンな門は、葉山の青い空と緑を映し、やがて山口蓬春の世界へと導く。

「あの門は賛否両論さまざまです」と職員は話していたが、蓬春の絵を鑑賞する人のために、海水浴客で賑わう夏には記念館を閉じるとする運営の仕方に、あの門は一役かっているような気さえする。

山口蓬春の画家としての出発は洋画である。

中学時代に黒田清輝の白馬会研究所に通い、東京美術学校では西洋画科に進んだが、その後日本画科に転科する。

当時興った新興大和絵運動や六潮会への参加、また奈良の春日大社で名所図絵を描くアルバイトをしていたことも、新日本画を築く要素となったことだろう。

洋画から日本画への転化は川端龍子もそうである。

日本画に、洋風なスマートさ、爽やかな明るさを加えた画風が山口蓬春の新日本画を独自なものにしていく。


一九六五年に文化勲章を受賞し、三年後の七十五歳の時、皇居新宮殿の壁画「楓」を完成している。

山口蓬春が七十八歳で死去した後、春子夫人は、作品やアトリエの行く末を案じていたが、JR東
海生涯学習財団に管理を託した。

JR東海の須田寛社長の父親が洋画家の須田国太郎氏であることからの縁である。

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