ヒット商品というものが生まれる経緯や条件は、業種や企業や商品分野によって、千差万別といってもよいほど違いがあると思います。
とくにヒットする条件を分析してみると、偶然の幸運という要素を無視することが561できないようにみえます。
京セラのハンドヘルド・コンピュータの開発リーダーが、1年遅れたら、業界の過剰生産にぶつかって、そんなに売れなかったろうし、1年はやくても、市場の需要はなかったろう」という趣旨の発言をしているのは、象徴的です。
商品の機能向上やコンパクト化、あるいは新機軸といったものは、半導体その他の基幹技術の進歩と時期が一致しなければ実現しない場合が多いし、またそうした新商品を出した時期とユーザー側の二ーズの変化とが、うまく一致しなければ、市場に受け入れられるものではないという事です。
ただし、そういった偶然の側面ばかりに目を向けてしまうと、より重要なヒットの条件を見逃してしまうおそれがあります。